精神的な疲れの原因を探るときりがありませんが、漠とした因子はすぐに察知することが出来ます。肉体が酷使で疲れるように、精神の疲れにも考えられる因子が存在するのです。単刀直入に言えば、ネガティブな姿勢です。具体的には、怒りや悲しみ、憎悪、ジェラシーといった、負の感情がそれに当たります。もちろん人間である以上、こうした感情と無縁でいることは叶いませんが、それでも出来る限り抑えることが求められます。負の感情を増幅させてしまうと、精神的な疲れは深刻なものになってしまいます。
 より抽象的な物言いになりますが、精神的な疲れは人間と神との距離に関係します。神から離れてしまうと負の感情が増幅し、生きる意味を見出せなくなったりして激しく疲れてしまうのです。神という表現が理解し辛いのであれば、それを愛、真理、善、美といった言葉に置き換えてみましょう。そうすれば、神との距離がなぜ望ましくない感情を惹き起こすのかが見えてくるでしょう。
 神は決して人間から遠い場所にいるわけではありません。実は人間の精神の中に存在するのです。その証左と言えるのが、我々の感動体験です。美しい芸術に触れると心を揺さぶられるはずです。他人の善意を感じると、涙することもあるでしょう。大自然を眺めれば、そこに真理が見出されることもあります。つまり我々の精神には生まれながら真理や善、美が宿っているのであり、それこそが神と考えられるのです。ですから外部の真理や美に出会うと、内部の神が呼応するのです。

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