さらに見方を深めるなら、常に存在するのは、「この瞬間」だけではなかったでしょうか?

人生が「いま、この瞬間」でなかったことなど、かつてあったでしょうか?この一瞬、「いま」だけが、あなたが決して逃れることのできない、唯一のものであり、人生における唯一の、確固たる事実です。なにが起ころうと、あなたの人生がどんなに変わろうと、唯一確かなこと、それは常に「いま」です。「いま」から逃れる道がないのだとしたら、いっそのこと腹をくくって、これを歓迎してみてはいかがでしょう?「いま」と友達になってみてはどうでしょう?「いま、この瞬間」と友達になると、どこにいようと、あなたは「我が家」にいるような、平和な気分でいられます。「いま」のなかで、我が家にいる気分がしないなら、どこに行こうと、なにをしようと、居心地の悪さはついてまわります。「いま、この瞬間」は、常にあるがままです。それは、永遠に変わることがありません。ならば、「いま、この瞬間」を、そのままにしておくことはできませんか?「現在」「過去」「未来」という区別は、人間の思考による発明品であり、究極的には、幻に過ぎません。過去と未来は思考の産物であり、知的な観念です。過去を思い出せるには「いま」しかありません。あなたが思い出したのは、「いま」というときに起こった出来事であり、あなたがそれを思い出しているのも、「いま」です。未来も、それがやって来るときには、「いま」です。唯一の真実、かつて存在してきた唯一のものは、「いま」だけです。「いまに意識を集中させる」ということは、「人生ですべきことを、なおざりにして構わない」という意味ではありません。また考えてみましょう。